チャプター 45

冷気の中、携帯電話を持ち上げた。指先はかじかんでいるはずなのに、不思議とぶれない。イザベラ・スコットの完璧に整った顔立ちが、私が何をしようとしているのかを悟った瞬間、本物の動揺で歪んだ。

「スコットさん」私はわざと軽い調子を保った。「みんなにちゃんとした見世物をお見せしましょうか。そんなに注目が好きなら」

「ヘンリー!」イザベラの取り澄ました仮面がひび割れ、デザイナー物の絹のガウンが風を受けて大げさに膨らんだ。「見て、あの女が何してるか!」

ヘンリーの灰色の目が危険な色を帯び、彼は私のほうへ歩み寄ってきた。「ソフィア、やめろ。いい加減にしろ」

「何が怖いの、ヘンリー?」私は挑発した。心...

ログインして続きを読む